
「成果が出た分だけ払えばいい」という説明だけを聞くと、費用リスクが低いように見える手段です。実際には、始める前に決めておくことが多く、そこを曖昧にしたまま走ると止めるのが難しくなります。
登場人物と、お金の流れ
広告主、掲載する媒体(アフィリエイター)、そのあいだをつなぐ ASP の 3 者で成り立ちます。広告主は成果 1 件あたりの報酬額を決め、成果が発生した分だけ支払います。ASP はその手数料を受け取ります。
成果の定義は、広告主・ASP・媒体間の契約および運用条件として事前に定義します。購入なのか、申し込みなのか、資料請求なのか。ここが曖昧だと、後から「これは成果か」で揉めます。
また、掲載面は第三者の媒体です。広告であることの明示、景品表示法上の禁止表現の回避、掲載内容の確認といった、ステルスマーケティング規制への配慮が広告主側にも求められます。
向いている場合
- 成果の定義がはっきりしていて、発生したかどうかを機械的に判定できる
- 1 件あたりに払える額が、媒体側から見て動く水準にある
- 比較・検討される商材で、第三者が紹介する文脈が作りやすい
向いていない場合
- 商談を挟むなど、成果の発生時点が遅く、判定が人手になる
- 報酬額を高くできず、媒体側が扱う理由を作れない
- 掲載のされ方をどうしても管理したい(表現の統制が難しい)
始める前に決めておくこと
成果の定義、報酬額、承認の基準と期限、禁止する掲載方法。とくに禁止事項は先に決めます。後から追加すると、既に掲載している媒体との関係が悪くなります。
また、運用型広告と成果報酬を同時に走らせる場合、同じ人を二重に数えないよう計測の設計が要ります。ここを詰めずに始めると、どちらの効果も評価できません。
運用型広告との使い分け
運用型広告で獲得が頭打ちになったとき、成果報酬は枠を増やす手段になります。逆に、まだ訴求が定まっていない段階で始めると、媒体側に「何を書けばよいか」が伝わらず動きません。
先に訴求を固める必要がある場合はLP の改善はどこから手をつけるかを、許容できる報酬額の決め方はCAC と LTV から許容 CPA を決めるをご覧ください。自社で運営しているクローズドASPについては自社運営クローズドASPにまとめています。
報酬額の決め方はアフィリエイトの報酬額はどう決めるか、ASPの選び方はASPの選び方、運用を任せる場合の範囲はアフィリエイト広告の運用代行は何をするのかで扱っています。
