
ASPを選ぶとき、媒体数や知名度で比べたくなります。ただ、その数字は自社の商材が実際に掲載されるかとは、あまり関係がありません。登録媒体が数十万あっても、自社の案件を扱う媒体が何社いるかは別の話だからです。見る順番を整理します。
最初に見るのは「自社のカテゴリに強いか」
ASPには得意分野があります。美容・健康に強いところ、金融に強いところ、BtoBに強いところ。全体の媒体数より、自社カテゴリで動いている媒体が何社いるかのほうが重要です。
調べ方は単純です。自社と同じカテゴリの競合が、どのASPに出しているかを見ます。競合の商品ページから遷移するアフィリエイトリンクを辿れば、どのASP経由かは分かります。複数の競合が同じASPに集まっているなら、そこにその分野の媒体がいます。
次に見るのは費用の構造
ASPの費用は、たいてい3つに分かれます。
- 初期費用 — 導入時に一度
- 月額固定費 — 成果の有無にかかわらず毎月
- 成果報酬手数料 — 媒体に払う報酬に対して何%か
比べるときは、想定成果件数を置いて総額で出してください。月額が安くても手数料率が高いASPは、成果が増えるほど高くつきます。逆に月額が高くても手数料が低ければ、量が出る商材では安く済みます。
月額 +(報酬額 × 件数 × 手数料率)= 月あたりの総額
件数を「立ち上げ期」と「軌道に乗った後」の2通りで計算すると、どちらが有利かが見えます。
3つ目は、掲載が始まるまでに何をしてくれるか
ここが最も差が出て、最も見落とされます。ASPに登録しただけでは、掲載は増えません。案件一覧に並ぶだけで、媒体は報酬・成約率・承認率で比較します。
確認すべきは次の点です。
- 担当者が付くか — 付かないASPもあります
- 媒体への紹介をしてくれるか — メール一斉配信だけか、個別に声をかけるか
- 掲載事例を出してくれるか — 同カテゴリで実際に動いた事例があるか
「媒体数が多い」と「自社の案件を紹介してくれる」は別のことです。前者だけを見て選ぶと、登録したまま動かない状態になります。
4つ目は、管理画面で何が見えるか
運用が始まってから効いてきます。
- 媒体別の成果 — どの媒体が成果を出しているか。特別単価の判断材料になります
- 承認・却下の操作 — 件数が増えたときに一括で処理できるか
- データの書き出し — 自社の分析に持ち出せるか
媒体別が見えないと、成果の集中がどこで起きているか分かりません。報酬設計を後から調整する前提なら、ここは必須です。
比べる順番
まとめると、この順で見ます。
- 自社カテゴリに媒体がいるか — 競合の出稿先から逆引きする
- 費用の総額 — 想定件数を置いて計算する。月額と手数料率の組み合わせで変わる
- 掲載開始までの支援 — 担当の有無、媒体紹介の方法
- 管理画面 — 媒体別の成果が見えるか
1で外すと、2〜4がどれだけ良くても成果は出ません。順番を変えないでください。
複数のASPに出すべきか
1社に絞る必要はありません。ただし増やすほど管理の手間が増えます。最初は1社で始めて、掲載が頭打ちになってから2社目を検討するほうが、判断材料が揃います。
複数に出す場合は報酬条件を揃えてください。片方だけ高いと、条件の悪いほうの媒体が離れます。分けるなら、分ける理由が説明できる形にします。
オープン型とクローズド型の使い分けはクローズドASPとはで扱っています。
選ぶ前に決めておくこと
どのASPでも聞かれます。先に決めておくと比較が早く進みます。
- 成果地点 — 申込か購入か
- 報酬額 — 上限と下限。出し方はアフィリエイトの報酬額はどう決めるかにまとめています
- 承認の基準 — 何を却下するか
- 想定件数 — 費用の総額計算に必要です
ここが曖昧なまま複数社に見積もりを取ると、条件が揃わず比較になりません。
よくある質問
媒体数が多いASPを選べばよいですか。
全体の媒体数より、自社カテゴリで動いている媒体がいるかが重要です。競合がどのASPに出しているかを見ると分かります。
費用はどう比べますか。
月額と手数料率の組み合わせで変わるので、想定件数を置いて総額で出してください。立ち上げ期と軌道に乗った後の2通りで計算すると差が見えます。
登録すれば掲載されますか。
されません。案件一覧に並ぶだけで、媒体は報酬・成約率・承認率で比較します。掲載を増やすには紹介や個別の開拓が要ります。
複数のASPに出せますか。
出せます。ただし報酬条件は揃えてください。片方だけ高いと、条件の悪いほうの媒体が離れます。
途中でASPを変えられますか。
変えられますが、掲載している媒体との関係はリセットされます。移行の負担が大きいので、最初の選定で1を外さないことが重要です。
相談する
どのASPが自社に合うかの判断から、掲載先の開拓までを支援しています。自社運営クローズドASPをご覧ください。ご依頼・ご相談・お見積もりは無料です。
