COLUMN

クローズドASPとは。オープン型との違いと使い分け

成果報酬・ASP
広告主と媒体のあいだに組み合わせを決める主体が立つ図。クローズドASPの構造を示す

アフィリエイト広告のASPには、誰でも案件を見られる「オープン型」と、運営者が広告主と媒体を選んで結ぶ「クローズド型」があります。違いは規模ではなく、誰が組み合わせを決めるかです。この一点から、向く商材と向かない商材が分かれます。

オープンASPの仕組み

一般的なASPは、広告主が案件を登録し、媒体がその中から選んで掲載します。案件は一覧に並び、条件を見て媒体が判断する。組み合わせを決めるのは媒体側です。

この形の利点は、媒体の母数が大きいこと。数万〜数十万の媒体が登録しているので、条件が合えば掲載は広がります。

弱点も同じ構造から来ます。案件が埋もれます。一覧には膨大な数が並んでいて、媒体は報酬額・承認率・成約しやすさで選びます。新しく登録しただけの案件は、比較の土俵にすら上がりません。

クローズドASPの仕組み

クローズド型では、運営者が広告主と媒体の両方を把握していて、「この案件はこの媒体に合う」という組み合わせを運営者が作ります。案件は一般公開されず、掲載する媒体も審査を通った先に限られます。

媒体から見ると、公開されていない案件を扱えます。広告主から見ると、掲載先を把握したうえで条件を設計できます。

弱点は母数が小さいことです。運営者が把握できる範囲でしか広がりません。オープン型のように、放っておいて掲載が増えることはありません。

2つの違いを1つの表に

オープンASP クローズドASP
組み合わせを決めるのは 媒体 運営者
案件の公開範囲 登録者全員 限定
媒体の母数 大きい 小さい
掲載先の把握 しにくい しやすい
条件の個別設計 難しい しやすい
立ち上がり 案件次第で埋もれる 運営者の動き次第

クローズド型が向く場合

1. 掲載先をコントロールしたい

ブランド上、載せたくない文脈がある商材。オープン型では「どこに載るか」を事前に決められません。掲載後に見つけて個別に止める運用になります。クローズド型なら、掲載する前に決められます。

2. 説明が必要で、書き手を選びたい

商材の理解が浅いまま書かれると、誤解を招く記述になることがあります。書き手が限られていれば、事前に情報を渡して精度を上げられます。

3. 条件を媒体ごとに変えたい

オープン型では基本的に全媒体に同じ条件を提示します。クローズド型なら、成果を出している媒体に個別の条件を設計できます。成果の大半を少数の媒体が作る構造では、ここが効きます。

4. オープン型で埋もれている

既にオープンASPに出稿していて、掲載媒体が増えないまま止まっている場合。案件の見え方の問題ではなく、比較の土俵に上がっていないことが原因のことがあります。その場合、条件を変えるより、掲載先を個別に開拓するほうが早く動きます。

クローズド型が向かない場合

  • とにかく量を広げたい — 母数はオープン型が上です
  • 条件が汎用的で、誰が書いても同じ — 選ぶ意味が薄くなります
  • すぐに掲載を増やしたい — 運営者が媒体を探す時間がかかります

併用という選択

どちらか一方を選ぶ必要はありません。オープン型で量を確保しつつ、成果の出る媒体をクローズド型で個別に伸ばすのが、実務上はよくある形です。

ただし同じ案件を両方に出す場合、報酬条件の整合には注意が要ります。クローズド側だけ条件が良いと分かると、オープン側の媒体が離れます。条件を分けるなら、分ける理由が説明できる形にしてください。

始める前に決めること

どちらを選ぶにせよ、先に決めておく項目は同じです。

  1. 成果地点 — 申込か購入か。ここが決まらないと報酬額も決まりません
  2. 1件あたりいくら払えるか — 考え方はCAC と LTV から、許容できる獲得単価を決めるにまとめています
  3. 承認の基準 — 何を却下するか
  4. 掲載してほしくない文脈 — クローズド型を選ぶ場合、ここが具体的なほど効果が出ます

仕組み全体は成果報酬型広告(アフィリエイト)の仕組みと、向き不向き、運用を任せる場合の範囲はアフィリエイト広告の運用代行は何をするのかで扱っています。

よくある質問

クローズドASPのほうが報酬は高いのですか。

必ずしもそうではありません。個別に条件を設計できるので高くも低くもできます。違いは金額ではなく、条件を個別に決められるかどうかです。

両方に出稿できますか。

できます。ただし報酬条件に差をつけると、条件の悪いほうの媒体が離れます。分けるなら理由が説明できる形にしてください。

クローズドのほうが成果は出ますか。

母数が小さいので、量では不利です。掲載先を選べること・条件を個別に設計できることが利点で、そこが効く商材でなければ量の多いほうが有利です。

審査は厳しいですか。

運営者によります。掲載先を絞ることが前提の仕組みなので、媒体側にも広告主側にも基準があります。

オープンASPで掲載が増えないのですが。

案件が埋もれている可能性があります。報酬・承認率・成約しやすさで比較されるため、そこが他案件に劣ると一覧に載っていても選ばれません。条件を見直すか、個別開拓に切り替えるかの判断になります。

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