
オウンドメディアの立ち上げを社内で提案すると、最初に聞かれるのは予算です。ところが検索して出てくる金額は幅が広く、自社の場合にいくら必要なのかが決まりません。金額の幅が広い理由は、オウンドメディアの費用が1つの料金ではなく、いくつもの工程の費用を足し合わせたものだからです。
この記事では、オウンドメディアの構築費用と運用費用の内訳、公開されている料金の実例、費用対効果の見方、費用を抑える方法、見積もりで確認する項目を解説します。記事を読めば、自社の予算で外部へ頼める範囲を自分で組み立てることが可能です。オウンドメディアの費用は、工程ごとの費目に分けて外注する範囲を決めるだけで見当がつきます。
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オウンドメディアの費用の全体像
オウンドメディアの費用は、サイトを作る段階と、公開後に記事を出し続ける段階の2つで発生します。見積もりの金額が会社によって大きく違うのは、どこまでを依頼するかが会社ごとに異なるためです。オウンドメディアの費用は、大きく以下の3つに分かれます。
- サイトを立ち上げる構築費用
- 公開後に毎月かかる運用費用
- 記事1本ごとに発生する制作費用
構築費用は初回だけ発生し、運用費用と記事制作費用は公開している間ずっと続きます。予算の検討で見落としやすいのは後ろの2つで、構築費用だけを確保した結果、公開後に記事を出せなくなる状態が起こります。
3つのうち、総額がもっとも動くのは記事制作費用です。記事は1本で終わらず、本数と期間の掛け算で総額が決まります。月に何本を何か月続けるかを先に決めておくと、年間の予算が出せます。
オウンドメディアの構築費用の内訳
構築費用は、サイトの公開までに1度だけ発生する費用です。見積書では「サイト制作一式」とまとめられることがありますが、中身は複数の作業に分かれています。オウンドメディアの構築費用の内訳は、以下のとおりです。
- 企画・戦略設計の費用
- デザインとコーディングの費用
- CMSの導入と初期設定の費用
- サーバーとドメインの費用
- 公開時に用意する初期記事の費用
企画・戦略設計の費用
企画・戦略設計は、誰に何を届けて何を成果とするかを決める作業です。対象読者の設定、狙う検索キーワードの選定、問い合わせや資料請求などの成果地点の設計が含まれます。費用は作業量で決まるため、キーワード調査の規模や競合調査の範囲が広いほど金額が上がる仕組みです。
企画・戦略設計を省くと、公開後に書くテーマが決まらず記事が止まります。見積書に「戦略設計」「初期コンサルティング」の費目が立っている場合は、成果物として何が納品されるのかを確認しておくと他社との比較が可能です。
デザインとコーディングの費用
デザインとコーディングの費用は、必要なページの型の数で変わります。必要なのは、トップページ、記事一覧ページ、記事詳細ページ、問い合わせフォームのように型を数える作業です。
既製のテンプレートを使う場合と、ゼロからデザインを起こす場合では作業量が違います。テンプレートを使えば費用を抑えられる一方、他社のサイトと見た目が似る点には注意が必要です。
CMSの導入と初期設定の費用
CMSとは、記事の作成や更新をプログラムの知識なしで行えるようにするシステムのことです。無料で使えるWordPressのようなオープンソースのCMSと、ライセンス料が発生する商用のCMSがあります。
CMSの導入費用に含まれるのは、インストール、デザインテーマの適用、記事の入力画面の調整、編集権限の設定です。商用CMSを選ぶとライセンス料が別に発生するため、初期費用と月額費用を分けて見積もりを取ると比較しやすくなります。
サーバーとドメインの費用
サーバーはサイトのデータを置く場所、ドメインは「example.co.jp」のようなサイトの住所にあたります。どちらもレンタルサービスの契約で用意でき、月額または年額で課金されます。
サーバーとドメインは、他の費目と比べると金額の小さい費目です。ただし契約が制作会社の名義になっていると、解約や乗り換えのときに移管の手間が生じます。契約名義を自社にできるかどうかは、発注前に確認しておく項目です。
公開時に用意する初期記事の費用
オウンドメディアは記事が数本だけの状態で公開しても、訪れた読者が他の記事へ回遊できません。公開の時点で一定の本数をそろえるため、構築費用の中に初期記事の制作費が含まれる場合があります。
初期記事の本数は、依頼する会社によって提案が変わります。見積もりの総額を比べる前に、初期記事が何本含まれているかをそろえてください。本数をそろえて並べ直すと、金額の差がどこから来ているのかがわかります。
オウンドメディアの運用費用の内訳
運用費用は、サイトを公開したあとに毎月かかり続ける費用です。構築費用と違い、成果が出るまで止めにくい性質があります。オウンドメディアの運用費用の内訳は、以下のとおりです。
- 記事の制作と公開にかかる費用
- CMSとサーバーの月額利用料
- 効果測定とレポートの費用
- サイトの保守と不具合対応の費用
- 社内担当者の人件費
記事の制作と公開にかかる費用
運用費用の大半を占めるのは記事の制作費です。キーワードの選定、構成案の作成、執筆、編集、CMSへの入稿、画像の用意まで、1本の記事にも複数の工程があります。
外注先の料金が変わる理由は、どの工程までを含むかの違いです。執筆だけを頼む場合と、キーワードの選定から入稿までを頼む場合では、同じ「1記事」でも作業量が違います。見積もりを比べるときは、含まれる工程をそろえてから金額を見てください。
CMSとサーバーの月額利用料
商用CMSにはライセンス料、レンタルサーバーには利用料が毎月または毎年かかります。無料のCMSを選んだ場合もサーバーの利用料は必要です。
アクセスが増えるとサーバーの負荷が上がり、上位のプランへの変更が必要になる場合があります。開始の時点で最上位のプランを選ばず、アクセスの増加に合わせて見直すほうが無駄が出ません。
効果測定とレポートの費用
効果測定は、どの記事がどれだけ読まれ、問い合わせにつながったのかを確認する作業です。Google アナリティクスとGoogle Search Consoleは無料で使えるため、ツールそのものの費用は発生しません。費用がかかるのは、数値を読んで次の手を決める作業を外部に依頼する場合です。
Google 検索セントラルは、サイトに加えた変更がGoogleに反映されるまでに、数時間かかる変更もあれば数か月かかる変更もあると説明しています。レポートの頻度を上げるほど費用も上がるため、受け取る頻度と社内で判断するタイミングを合わせて決めます。
サイトの保守と不具合対応の費用
保守は、CMSや拡張機能の更新、表示の不具合の修正、セキュリティ対応を指します。WordPressのように広く使われているCMSでは、更新の放置が脆弱性を残したままにする原因です。
保守を制作会社に任せる場合は月額の保守契約、社内で対応する場合は担当者の作業時間が費用になります。月額の保守契約で確認するのは、対応の範囲と、範囲外の作業が発生したときの追加料金の扱いです。
社内担当者の人件費
外注しても、社内担当者の時間はゼロになりません。テーマの決定、原稿の確認、関係部署への事実確認、公開の判断は社内に残ります。
社内担当者の人件費は見積書に載らないため、予算の議論から抜けやすい項目です。担当者が月に何時間使うのかを見込んでおくと、外注と内製のどちらが安いのかを同じ土俵で比べられます。
公開されている料金で見るオウンドメディアの費用の実例
金額の見当をつけるには、提供元が実際に公開している料金を見るのが早道です。相場の話は幅が広くても、公開された料金は条件つきの具体的な金額として読めます。公開されている料金の実例は、以下の4つに分けて紹介します。
- CMSの利用料の実例
- サーバーとドメインの実例
- 記事制作代行の料金の実例
- オウンドメディア運用代行の料金の実例
CMSの利用料の実例
商用CMSには、提供元が料金を公開している製品があります。公開されているCMSの料金は、以下の表のとおりです。
| 提供元・製品 | プラン | 公式サイトで案内されている料金 |
|---|---|---|
| シックス・アパート Movable Type | クラウド版 | 月額8,250円(税込)から |
| シックス・アパート Movable Type | ソフトウェア版 | 132,000円(税込・1年目のメンテナンス付属) |
| シックス・アパート Movable Type | 年間メンテナンス | 44,000円(1年・税込) |
| HubSpot Content Hub | 無料 | 0円 |
| HubSpot Content Hub | Starter | 月額840円(1シートあたり・新規契約者向けの期間限定価格)から |
| HubSpot Content Hub | Professional | 月額54,000円 |
シックス・アパートの公式サイトでは、Movable Typeのクラウド版が月額8,250円(税込)から、ソフトウェア版が132,000円(税込)と案内されています。クラウド版は、本体プランとストレージの料金を合わせた額が月額の利用料です。ソフトウェア版は2年目以降に年間メンテナンスが必要で、金額は44,000円(1年・税込)です。
HubSpotの公式サイトでは、Content Hubに無料プランが用意され、Starterが月額840円(1シートあたり)から、Professionalが月額54,000円と案内されています。Starterの840円は新規契約者向けの期間限定の価格とされているため、契約時の条件を確認してください。無料のCMSを選べばライセンス料は発生しません。商用CMSの料金は、承認フローや複数人での編集といった機能に対して支払う費用です。
サーバーとドメインの実例
レンタルサーバーは、料金が公開されているサービスが多い費目です。エックスサーバーの公式サイトでは、スタンダードプランが月額990円から、ビジネスプランが月額3,960円からと案内されています。いずれもキャンペーン価格として掲載されており、初期費用0円、独自ドメイン2つ無料の条件つきです。
サーバーとドメインは、構築費用や記事制作費用と比べると小さい金額に収まります。予算の議論で総額への影響が大きいのは、サーバーの費用を細かく詰めることではなく、記事を何本出せるかの判断です。
記事制作代行の料金の実例
記事制作代行は、文字単価またはプラン単位で料金を公開している会社があります。シュワット株式会社が運営する記事作成代行ウルトラの公式料金ページで案内されている料金は、以下の表のとおりです。
| プラン・メニュー | 公式サイトで案内されている料金 | 4,000字での換算額 |
|---|---|---|
| シンプルプラン | 文字単価4.5円(税別) | 18,000円(税別) |
| スタンダードプラン | 文字単価6.5円(税別) | 26,000円(税別) |
| プレミアムプラン | 文字単価10円(税別) | 40,000円(税別) |
| リライト:記事構成の作成のみ(5,000字±10%) | 12,000円(税別) | — |
| リライト:構成と執筆(5,000字±10%) | 25,000円(税別) | — |
| リライト:構成と執筆と入稿(5,000字±10%) | 34,000円(税別) | — |
同じ料金ページでは、WordPressへの入稿が1文字1円から、オリジナル画像の作成が1枚2,500円からと案内されています。リライトの料金も、構成だけ、構成と執筆、入稿まで、と依頼する工程が増えるほど金額が上がる構造です。
記事制作費の見積もりで見るのは、文字単価と本数だけでなく、入稿や画像の作業が含まれるかどうかです。含まれていなければ、その分の作業は社内に残ります。
オウンドメディア運用代行の料金の実例
運用代行は、月額の料金を公開している会社があります。株式会社メリルでは、サイトの運用をまとめて任せられるサイト運用代行が月額200,000円と案内しています。
運用代行の料金は、記事の本数と含まれる工程の組み合わせで決まります。月額の数字だけを並べても比較にならないのは、含まれる本数と工程が会社ごとに違うためです。料金を公開していない会社もあり、その場合は問い合わせて見積もりを取ることになります。
依頼する範囲で変わるオウンドメディアの費用のパターン
同じオウンドメディアでも、社内でどこまで対応できるかによって必要な予算は変わります。自社に近いパターンを先に選ぶと、確保すべき費目が絞れます。依頼する範囲で変わるオウンドメディアの費用のパターンは、次の3つです。
- 社内で書き、無料または低額のCMSで始める場合
- 記事の制作だけを外注する場合
- 構築から運用まで一括で依頼する場合
社内で書き、無料または低額のCMSで始める場合
外部に支払う金額がもっとも小さいパターンです。無料のCMSとレンタルサーバー、独自ドメインがあればサイトは用意できます。エックスサーバーの公式サイトではスタンダードプランが月額990円からと案内されており、外部への支払いはサーバーとドメインの費用だけです。
外部への支払いが小さい代わりに、社内担当者の時間が費用の中心になります。記事を書く人が本業と兼務している場合は、繁忙期に公開が止まりやすい点に注意が必要です。
記事の制作だけを外注する場合
サイトの構築と公開の作業は社内で行い、記事の執筆を外部に頼むパターンです。記事作成代行の公開料金でわかるとおり、金額は文字単価と依頼する工程で決まります。月に出す本数を決めれば、記事制作費は本数の掛け算で計算が可能です。
キーワードの選定や成果地点の設計は社内に残ります。外注先に渡すテーマが決まらないと発注が止まるため、書くテーマの一覧を先に作っておく運用が必要です。
構築から運用まで一括で依頼する場合
戦略設計、サイト制作、記事制作、効果測定までをまとめて任せるパターンです。社内の工数はもっとも小さくなり、費用はもっとも大きくなります。月額に含まれる記事の本数と工程は、会社ごとに別物です。
一括で依頼する場合も、成果の定義と最終的な判断は社内に残ります。Google 検索セントラルは、SEO業者への質問の1つとして、期待される結果とその時期、成果をどのように測定するのかを挙げています。
オウンドメディアの費用対効果の考え方
オウンドメディアの費用は、支払った月に成果が返ってくる性質のものではありません。広告費と同じ感覚で判断すると、成果が出る前に打ち切ることになります。オウンドメディアの費用対効果の考え方は、以下の4つです。
- 費用が成果に変わるまでの時間を見込む
- 公開した記事は止めても流入が残る
- 広告費と比べるときは期間をそろえる
- 発注前に測る指標を決める
費用が成果に変わるまでの時間を見込む
Google 検索セントラルのSEOスターターガイドは、サイトに加えた変更がGoogleに反映されるまでに、数時間かかる変更もあれば数か月かかる変更もあると説明しています。同じガイドでは、数週間待ってから検索結果への影響を確認するようすすめています。
記事を公開した直後に検索からの流入が立ち上がらないのは、通常の動きです。予算を組むときは、公開してから成果を確認するまでの期間の運用費用を、あらかじめ含めておく必要があります。
公開した記事は止めても流入が残る
広告は出稿を止めた時点で表示が止まりますが、公開した記事はサイトに残り続けます。検索からの流入が続く条件は、記事が検索結果に表示されていることです。
ただし放置すれば情報が古くなり、順位も下がります。書きっぱなしにせず、内容を更新する作業まで運用費用に見込んでおくことが、過去に書いた記事から成果を得続ける条件です。
広告費と比べるときは期間をそろえる
オウンドメディアと広告を比べるときは、同じ期間の総額を並べます。1か月だけを切り取ると広告のほうが成果を見つけやすく、1年や2年で見ると評価が変わります。
比較の材料になるのは、期間中に支払った総額と、その期間に得られた問い合わせや資料請求の件数です。記事の本数や検索順位だけを並べても、費用の判断には使えません。
発注前に測る指標を決める
Google 検索セントラルは、SEO業者に依頼する際に、期待される結果とその時期、成果をどのように測定するのかを尋ねるよう案内しています。発注の前に指標を決めておけば、契約後に評価がぶれません。
指標には、問い合わせ件数や資料請求数のように事業につながるものを選びます。Google アナリティクスとGoogle Search Consoleは無料で使えるため、測定の準備そのものに追加の費用はかかりません。
オウンドメディアの費用を抑える方法
費用を下げる方法は、値引きの交渉ではなく依頼する範囲の調整にあります。工程のどこを社内に残すかで、支払う金額が変わります。オウンドメディアの費用を抑える方法は、以下のとおりです。
- 最初から多機能なサイトにしない
- 外注する工程を絞る
- 社内に一次情報がある記事から作る
- 既存サイトの中で小さく始める
- 記事の本数より公開を続ける期間を優先する
最初から多機能なサイトにしない
会員機能、資料のダウンロード、記事の絞り込み検索といった機能は、いずれも構築費用を押し上げます。公開前の段階では、どの機能が本当に必要かを判断する材料がそろっていません。
まず記事を公開して読まれる状態を作り、必要になった時点で機能を足す進め方なら、初期費用を抑えられます。CMSも、承認フローや多人数での編集が不要であれば無料のもので足ります。
外注する工程を絞る
記事作成代行の公開料金でわかるとおり、依頼する工程が増えるほど1本あたりの金額は上がります。構成案だけを外注して執筆は社内で行う、執筆だけを外注して入稿は社内で行う、といった切り分けが可能です。
社内でできる工程を洗い出してから発注すると、支払う金額が下がります。ただし社内に残した工程が止まると全体が止まるため、担当者の時間を確保できる範囲で切り分けます。
社内に一次情報がある記事から作る
自社の業務で得た数字、現場での判断、顧客からよく受ける質問は、社内にしかない情報です。Google 検索セントラルは、コンテンツを作成する際に他人のコンテンツをコピーせず、自分の知識に基づいて作成するよう求めています。
社内に一次情報があるテーマは、外注先の作業が取材と確認だけで済むため、調べ物の工数が不要です。反対に社内に知見のないテーマは、調査の工数が増えて1本あたりの金額が上がります。
既存サイトの中で小さく始める
独立したサイトを新しく作らず、既存のコーポレートサイトの中にコラムの領域を用意する方法があります。サーバーとドメインを新しく契約せずに済み、構築費用を抑えられます。
既存サイトのCMSがそのまま使えるかどうかは、事前の確認が必要です。記事の一覧や関連記事の表示など、記事を読ませるための機能が足りない場合は、追加の改修費が発生します。
記事の本数より公開を続ける期間を優先する
予算が限られている場合、月に多くの本数を出して数か月で止めるより、本数を抑えて長く続けるほうが向いています。検索からの流入は、公開してから時間をかけて増えるためです。
年間の予算を先に決め、本数で割って月の本数を出す進め方なら、途中で止まりません。月に1本のペースでも、更新が続いているサイトには記事が積み上がります。
オウンドメディアの見積もりで確認する項目
見積書の総額だけを並べても、会社ごとの違いは見えてきません。確認する項目を決めておけば、金額の差の理由を社内に説明できます。オウンドメディアの見積もりで確認する項目は、以下のとおりです。
- 費目が工程ごとに分かれているか
- 月額の中に何本の記事が含まれるか
- 掲載順位の保証をうたっていないか
- 契約期間と解約の条件
費目が工程ごとに分かれているか
「サイト制作一式」とまとめられた見積書では、何にいくら払うのかがわかりません。企画、デザイン、CMS構築、初期記事のように費目が分かれていれば、他社の見積もりと項目単位で比較できます。
内訳を出してもらえるかどうかは、発注の前に確認できる項目です。Google 検索セントラルも、隠し立てする会社や、行動の目的を明確に説明しない会社には用心するよう注意を促しています。
月額の中に何本の記事が含まれるか
運用代行の月額は、含まれる記事の本数によって意味が変わります。月に含まれる本数が違えば、同じ運用代行でも金額は変わります。
確認する項目は本数だけではありません。1本あたりの文字数の目安、キーワード選定の有無、入稿までの作業が含まれるかどうかも、同じ月額の中で差が出る部分です。
掲載順位の保証をうたっていないか
Google 検索セントラルは、サイトの掲載順位を保証すると主張する業者、Googleとの特別な関係を強調する業者、Googleへの優先登録を宣伝する業者に注意が必要だと明記しています。リンクのトラフィック対策や、何千もの検索エンジンへの登録申請による効果を宣伝する業者は避けるよう案内されています。
順位の保証は、費用の判断を誤らせる材料です。保証を前提に予算を組むと、順位が動かなかったときに次の打ち手が残りません。
契約期間と解約の条件
運用代行の契約には、最低契約期間が設定されている場合があります。最低契約期間の有無と長さは、サービスによって異なります。
確認するのは、契約期間、解約の申し出の期限、解約後の成果物の扱いです。記事の著作権やCMSの管理権限が自社に残るかどうかは、契約書で確かめておく項目になります。
オウンドメディアの費用は工程ごとの内訳で判断できる
オウンドメディアの費用は、構築費用、運用費用、記事制作費用の3つに分かれます。構築費用は公開までに1度だけ、運用費用と記事制作費用は公開している間ずっと発生します。見積もりの金額が会社によって違うのは、どこまでの工程が含まれているかが違うためです。
金額の見当をつけるときに使えるのは、提供元が公開している料金です。CMS、サーバー、記事制作代行、運用代行のいずれにも、公式サイトで料金を公開している会社があります。自社が外注する範囲を決めてから該当する費目の公開料金を並べると、年間の予算を組み立てられます。
費用を抑える方法は、以下のとおりです。
- 最初から多機能なサイトにしない
- 外注する工程を絞る
- 社内に一次情報がある記事から作る
- 既存サイトの中で小さく始める
- 記事の本数より公開を続ける期間を優先する
予算を決めるときは、公開してから成果を確認するまでの期間の運用費用まで含めて計算してください。工程ごとの内訳で考えれば、自社の予算で何をどこまで頼めるのかを判断できます。
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