COLUMN

UTAGEを実際に運用して分かったこと。向く企業と、向かない企業

事業グロース
1本の線が分岐点で実線と破線の2方向に分かれる図。合う場合と合わない場合が条件で分かれることを示す

結論から書きます。UTAGE は「複数のツールに払っている月額を1つにまとめたい国内向けの事業」には合います。逆に、無料のまま使い続けたい場合や、英語圏の顧客が主な対象の場合は合いません。当社はこのツールで自社の教材販売を運用しているので、公表されている情報だけでは分からない部分も含めて書きます。

この記事が答えること

「UTAGE は実際どうなのか」を判断するための材料を並べます。機能の一覧や料金そのものはUTAGEとは。できること・料金・どんな事業に向くのかに整理してあるので、この記事では使ってみて分かった構造上のクセと、契約前に潰しておくべき点を中心に扱います。

想定している読者

オンラインで商品やサービスを売っていて、ページ作成・メール配信・会員サイト・決済のいずれか複数を別々のツールで運用している事業者を想定しています。従業員数や業種は問いませんが、国内の顧客に日本語で販売していることが前提です。

UTAGE とは何か(要約)

集客ページの作成、メール・LINE の配信、会員サイト、決済、パートナー(紹介)管理、イベント予約までを1つの管理画面で扱う国産ツールです。料金は初期費用0円・月額19,700円(税込21,670円)の1プランのみで、14日間の無料お試しがあります(2026年8月18日時点)。プラン選択が無いので、機能ごとに上位プランへ上げる設計にはなっていません。

運用して分かった、構造上のクセ

ページは3階層で管理する

UTAGE でページを作るとき、1枚のページを直接作るのではありません。まずファネルという入れ物を作り、その中にステップを並べ、ステップの中にページを置きます。

最初にここで戸惑います。「LP を1枚作りたい」だけなのに、器を2つ先に用意することになるからです。ただ、この構造には理由があって、「登録ページ → サンクスページ → 案内ページ」という一連の流れを1つのまとまりとして扱えます。導線を複数走らせるようになると、この単位で切り分けられることが効いてきます。当社では教材の販売ファネルをこの形で組んでいます。

1枚だけ作って終わりたい人にとっては、最初の1本目が最も面倒です。2本目以降は同じ形の繰り返しになるので、この面倒さは最初だけです。

「登録されたら何が起きるか」は別の場所で設定する

フォームに登録されたときの動作は、ページの中ではなくアクション設定という独立した画面で定義します。管理用の名前を付けて、動作を種類ごとに追加していく方式です。作ったアクションを、ページのフォームや決済の要素から参照して紐づけます。

この分離も最初は分かりにくい部分です。ページを見ても、そこに登録した人がどう扱われるかが書かれていないからです。一方で、同じ動作を複数のファネルで使い回せるので、導線が増えるほど設定の重複が減ります。

配信もアカウント単位で分かれる

メール・LINE の配信は「配信アカウント → シナリオ → メール」の階層です。配信アカウントを分けると、シナリオも読者もアカウント単位で分かれます。商材ごとにリストを混ぜたくない場合は都合がよく、逆に横断で見たい場合は集計の手間が増えます。アカウントの分け方は後から変えにくいので、最初に決めるべき設計判断です。

良かった点

  • 管理画面がすべて日本語 — メニュー・設定項目・ラベルまで日本語です。海外ツールにありがちな「翻訳されていない設定項目で詰まる」ことがありません
  • 決済代行に国内の会社を選べる — UnivaPay、Stripe に加えて、テレコムクレジット、AQUAGATES、FirstPayment と連携できます。サービスサイトには「海外の決済代行会社はアカウント凍結されるケースがよくあるため、今後、国内の決済代行会社を中心にさらに追加していく予定」と書かれています
  • プラン選択で悩まなくてよい — 1プランなので「この機能を使うには上位プランが必要だった」という形の想定外が起きません
  • API がある — ファネル・ステップ・ページの作成やアクションの作成を、画面を使わずに実行できます。当社ではこの経路でもページを作っています。同じ構成を繰り返し作る場合に効きます
  • ページ単位で noindex を設定できる — テスト用や限定公開のページを検索結果に出さずに済みます

気になった点

正直に書きます。

  • 無料プランがない — 14日間のお試しが終われば月額が発生します。「小さく始めて様子を見る」ができません
  • 使わない機能の分も払うことになる — 1プランなので、メール配信だけ使いたい場合でも会員サイトやイベント予約を含んだ金額を払います
  • 最初の3階層でつまずく — 前述のファネル/ステップ/ページです。1枚だけ作りたい人には遠回りに感じます
  • 無料お試しにカードが要るかが公表されていない — サービスサイトを確認した範囲では記載を見つけられませんでした。試す前に知りたい情報なので、ここは分かるようになっているとよいと思います
  • 作業中に一度セッションが切れた — 2026年8月18日の作業で1回ありました。ただし1回の出来事なので、有効期限が短いと一般化できるほどは確かめていません

向いている事業

  • ページ作成・メール配信・会員サイト・決済のうち3つ以上を別々のツールで契約していて、合計が月2万円を超えている
  • 講座やコンテンツの提供まで含めて1か所で扱いたい
  • 管理画面もサポートも日本語であることが要件になる
  • 国内の決済代行を使いたい
  • 同じ構成のファネルを繰り返し立ち上げる

向いていないケース

  • 英語圏の顧客が主な対象 — 国内向けに作られたツールです
  • 無料のまま使い続けたい — 無料プランはありません
  • 必要なのはメール配信だけ — 単機能のサービスのほうが安く済みます
  • 既存サイトと寸分違わぬデザインが必須 — ページの表現は編集画面でできる範囲に収まります
  • LP を1枚だけ作って終わりたい — 3階層の器を用意する手間に見合いません

契約前に確認しておくこと

無料お試しの14日間で、次の4点は潰しておくことを勧めます。いずれも後から変えると影響が大きい部分です。

  1. いま払っているツールの月額を合計する — まとめて安くなるのか、上がるのかを先に出します。判断はここで半分決まります
  2. 決済まわりを確かめる — 自社の商品単価と決済手段が、連携先の条件に収まるかを確認します。決済代行ごとに1回あたりの上限や扱える手段が異なるため、高単価の商品を扱う場合は特に先に潰しておく論点です
  3. 配信アカウントの分け方を決める — 商材ごとに分けるのか、1つにまとめるのか。後から変えにくい設計判断です
  4. ページのデザイン要件が編集画面の範囲に収まるか試す — 実際に1枚作ってみるのが確実です

ほかの選択肢

同じ「オールインワン型」で比較対象になるのは systeme.io です。海外のサービスで、永久無料プラン(コンタクト2,000件・ファネル3本まで)があり、有料プランも月17ドルから始められます。費用を抑えて始めたいなら、こちらのほうが入り口は軽いです。

一方で、systeme.io は決済連携が国内向けに整っているとは言えず、日本語での問い合わせ対応が明記されていません。「国内の顧客に日本語で売る」ことが前提なら UTAGE、「まず無料で試したい・費用を抑えたい」なら systeme.io、という分かれ方になります。当社は systeme.io については公開情報を調べた範囲での判断であり、実運用はしていません。

3つを料金・含まれる範囲・日本語対応で並べた表はオールインワン型マーケティングツール比較にあります。

導入の流れ

おおまかには次の順です。申し込み(14日間の無料お試し)→ 送信元メールアドレスと独自ドメインの初期設定 → ファネルを作る → ステップとページを作る → 登録フォームを置く → アクションを設定する → 配信シナリオを組む → 公開して動作確認。

最初の1本を通すところまでやれば、以降は同じ形の繰り返しになります。

この記事の検証レベル

当社は自社のクラウドファンディング教材の販売ファネルを UTAGE 上で構築し、運用しています。ファネル・ランディングページ・ステップ配信・会員サイト・決済・独自ドメイン・計測タグの管理を含みます。管理画面の挙動については2026年8月18日に実際に操作して確認しました。料金と機能の記載も同日時点のものです。料金・仕様は変更されることがあるため、契約前に最新の情報をご確認ください。

よくある質問

結局、月2万円の価値はありますか。

いま複数のツールに払っている合計額次第です。3つ以上を別契約していて合計が月2万円を超えているなら、まとめる価値があります。メール配信だけで足りているなら割高になります。

無料で試せますか。

14日間の無料お試しがあります。無料プランはありません。お試しの開始にクレジットカードが必要かどうかは、サービスサイトに記載を確認できませんでした。

初心者でも使えますか。

管理画面は日本語で、設定項目も日本語です。ただしファネル/ステップ/ページの3階層と、アクション設定がページと別画面になっている点は、最初に理解が要ります。1本通せば以降は繰り返しです。

今のツールから乗り換えられますか。

機能としては可能です。手間は既存のリストや配信設定の量で変わります。14日間の範囲で実データを想定して試すのが確実です。

解約はできますか。

解約手順については当社では確認していません。契約前にサービス提供元にご確認ください。

試してみる

判断に必要なのは、自社の商品を1本ぶん実際に組んでみることです。14日間あれば足ります。

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※ お申し込みの際は、申し込みフォームの下にパートナー情報が表示されていることをご確認のうえお進みください。表示されていない場合、当社からのご紹介として扱われません。

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