
自社サイトに記事を月数本公開しても問い合わせは増えず、会議で「SEOの専門家に相談してはどうか」と言われる場面があります。集めた提案書を並べても、月額の金額と「分析」「改善提案」の言葉が並ぶだけで、自社の何がどう変わるのかは読み取れません。提案の違いが見えないのは、SEOコンサルが売っているものが作業そのものではなく判断と設計だからです。
この記事では、SEOコンサルの役割、依頼できる業務内容、契約形態と費用、見極め方、向いている企業を解説します。記事を読めば、複数の提案書を同じ基準で比べることが可能です。SEOコンサルの契約には記事制作やサイト改修の実作業が含まれないことが多く、社内に実行する人と時間があるかどうかで成果が分かれます。
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SEOコンサルとは戦略設計と分析を担う外部の専門家
Googleは検索エンジン最適化(SEO)を、検索エンジンにコンテンツを理解させ、ユーザーが検索エンジンからサイトを見つけてアクセスすべきかどうかを判断できるようにする取り組みだと説明しています。SEOコンサルは、この取り組みの方針を外部から設計する専門家です。SEOコンサルが引き受ける役割は、以下の3つです。
- 検索データをもとに自社サイトの課題を特定する
- 限られた予算と人手で何から着手するかを決める
- 施策の効果を計測し、次の打ち手を示す
3つに共通するのは、手を動かす作業ではなく判断を引き受ける点にあります。記事の執筆やサイトの改修といった実作業は契約に含まれないことが多く、実行は自社の担当者か別の委託先が担当します。依頼側が支払っているのは作業時間の対価ではなく、どこに手を入れるかの判断と設計への対価です。
社内にSEOの担当者がいない会社ほど、この線引きが重要になります。改善の指示だけを外部から受け取っても、実行する人がいなければサイトは1ページも変わらないためです。
SEOコンサルとSEO運用代行・制作会社の違い
外部への依頼先はSEOコンサルだけではなく、実行まで引き受けるSEO運用代行や、サイトを作る制作会社もあります。3者は担当する範囲が違い、依頼した後に社内で必要になる体制も変わります。3者の担当範囲は、以下の表のとおりです。
| 依頼先 | 主な担当範囲 | 依頼後に社内で必要になるもの |
|---|---|---|
| SEOコンサル | 現状分析、キーワード設計、改善指示、効果測定 | 指示を実行する担当者と工数 |
| SEO運用代行 | 上記に加えて記事制作やサイト改修の実行 | 成果物を確認して承認する担当者 |
| 制作会社 | サイトの設計、デザイン、実装 | 公開後にサイトを運用する体制 |
同じ会社がコンサルと代行の両方を用意している場合もあります。サクラサクマーケティングの公式サイトでは、SEOコンサルのプランとは別に「運用代行/保守」が月額10万円〜と案内されており、依頼側が範囲を選べる形です。窓口が同じでも契約は別のため、見積書のどこまでが実行の費用なのかを確認する必要があります。
コンサルと代行のどちらが合うかは、社内で実行に割ける時間しだいです。記事を書ける人が社内にいて月に一定の工数を確保できるなら、判断だけを外部から買うコンサルの形が機能します。書ける人がいない状態でコンサルを契約すると、同じ改善指示を何か月も受け取り続ける結果になりがちです。
制作会社との切り分けでは、依頼する時期も判断材料になります。Googleは、サイトの再構築を検討しているとき、または新しいサイトの開設を計画しているときが、SEO業者の利用を開始するのに最適なタイミングだと案内しています。サイトの構造は公開後に変えるほど手間が増えるため、制作会社への発注前にSEOコンサルを入れる進め方も選択肢の一つです。
SEOコンサルに依頼できる業務内容
提案書に並ぶ「分析」「改善提案」が何を指すのかは、業務の単位に分けると見えてきます。GoogleはSEO業者が提供するサービスとして、サイトのコンテンツや構成の見直し、技術的なアドバイス、コンテンツの開発、キーワードに関する調査、SEOのトレーニングなどを挙げています。SEOコンサルに依頼できる業務内容は、以下の7つです。
- 現状分析とサイトの診断
- 対策キーワードの調査と選定
- サイトの構成とコンテンツの見直し
- 技術面の改善点の洗い出し
- コンテンツの企画と制作の支援
- 効果測定と改善提案
- 社内担当者向けのSEO研修
現状分析とサイトの診断
契約の初期に行われるのが、自社サイトの現状を数字で把握する作業です。アクセス解析ツールとSearch Consoleのデータから、どのページがどのキーワードで表示され、どこで読者が離れているかを洗い出します。Search Consoleとは、検索結果での表示回数やクリック数、表示されたキーワードを確認できるGoogleの無料ツールです。
診断にはデータの提供が必要になるため、ツールの権限を業者へ渡す場面が出てきます。Googleは、SEO監査を提供する業者に対してはSearch Consoleへの読み取り権限のみを付与し、この段階では書き込み権限を付与しないよう案内しています。権限の受け渡しは契約前に話題になるため、社内の誰が管理者かを先に決めておくと安全です。
診断の成果物は、改善点の一覧と着手の順番を記した資料です。最初の1か月は診断と設計に時間を使い、実行はその後から始まる進み方になります。
対策キーワードの調査と選定
キーワードに関する調査は、Googleが挙げるSEO業者のサービスの一つです。自社の商材で成果につながる検索語を洗い出し、どの語から記事を作るかを決めます。SEOコンサルの提案では、検索される回数だけでなく、CVにつながるかどうかで優先順位が変わります。CVとは、問い合わせや資料請求など、サイトで達成したい成果のことです。
選定の作業では、競合サイトが上位に出ている語と、自社がまだ手をつけていない語の両方を確認します。すでに強いサイトが並ぶ語を初手に選ぶと、記事を出しても表示されない期間が長引きがちです。逆に検索回数が少なくても、購入の直前に検索される語は少ない流入でも成果に届きます。
キーワードの一覧を受け取ったら、社内で答えられる語かどうかを確かめます。自社に知見のないテーマが並んでいる場合、記事を書く段階で手が止まる可能性が高いです。
サイトの構成とコンテンツの見直し
Googleは、サイトのコンテンツや構成の見直しをSEO業者が提供するサービスとして挙げています。既存ページの内容が検索意図に合っているか、似た内容のページが重複していないか、カテゴリの分け方が読者にとって自然かを点検する作業です。
見直しの指示は、新規記事の追加より先に出ることがあります。すでに公開したページの中に、少し手を入れれば順位が上がる状態のものが残っているためです。新規記事は公開してから評価が定まるまで時間がかかるのに対し、既存ページの改善は反応が早く出やすい傾向にあります。
構成の変更は、URLの変わるページが出る点に注意が必要です。URLを変えるときは転送の設定が必要になり、設定を誤ると過去の評価が引き継がれません。
技術面の改善点の洗い出し
Googleは、ホスティング、リダイレクト、エラーページ、JavaScriptの使用など、Webサイトの開発に関する技術的なアドバイスもSEO業者のサービスとして挙げています。リダイレクトとは、URLを変更したときに古いURLから新しいURLへ自動で転送する設定のことです。
技術面の指摘は、担当者だけでは判断できない内容を含みます。サイトの表示速度、スマートフォンでの見え方、検索エンジンがページを読み取れているかといった項目は、制作会社や社内のエンジニアに作業を依頼する形になります。SEOコンサルの役割は、どの指摘を先に直すべきかの順番を付ける部分です。
指摘の一覧を受け取ったら、実装を誰が行うのかを決めます。コンサルの契約に実装が含まれていない場合、制作会社への追加発注が必要になり、その費用は別に発生します。
コンテンツの企画と制作の支援
Googleが挙げるサービスにはコンテンツの開発も含まれます。SEOコンサルの契約では、記事の構成案、書き方のガイドライン、公開前のチェックまでを支援し、執筆は自社または制作会社が担当する形が多く見られます。
執筆までを任せたい場合は、別のプランで契約する形です。株式会社メリルでは、SEOコンサルが月額30万円、サイト運用代行が月額20万円と、プランごとに料金が分かれています。提案書を読むときは、記事の本数と単価が別枠になっていないかを確認します。
構成案の支援を受けても、商材の知識は社内にしかありません。取材の時間を確保できるかどうかが、記事の中身を左右する要素です。
効果測定と改善提案
公開した施策が機能しているかを計測し、次の打ち手を示す業務です。順位、表示回数、クリック数、問い合わせ件数のどれを見るかは契約時に決め、月次のレポートで共有される形が一般的です。打ち合わせの回数は契約内容で変わり、頻度を上げるほど費用も上がります。
レポートの数字は、読み方の確認が先です。Googleは、サードパーティ製のSEOツールがGoogleの内部のランキングデータにアクセスできない点を明示しています。ツールが示す順位は計測された値であり、Googleの評価そのものではありません。
計測の期間も決めておきます。Googleは、変更した結果がGoogle側に反映されるまでには時間がかかり、数時間で反映される変更もあれば数か月かかる変更もあると説明しています。一般的には数週間待ってから検索結果への影響を確認するよう案内されており、1〜2週間の数字だけで施策の成否を決める判断は適切ではありません。
社内担当者向けのSEO研修
GoogleはSEOのトレーニングもSEO業者のサービスとして挙げています。判断の方法そのものを社内へ移し、外部への支払いを将来的に減らしたい会社が選ぶ形です。
研修や内製化の支援は、通常のSEOコンサルより低い金額で用意されている場合があります。サクラサクマーケティングの公式サイトでは、内製化支援・SEOセカンドオピニオンが月額10万円〜と案内されています。実務の判断を社内で行い、迷った箇所だけ外部に相談する形です。
内製化を選ぶ場合、担当者の時間の確保が前提になります。学びながら実行する分、外部に任せるより初期の速度は落ちます。
SEOコンサルの契約形態と契約期間
同じ業務内容でも、支払いの形が違えば費用の総額と解約のしやすさが変わります。契約形態は提案書の比較で見落としやすい項目のため、金額の前に確認しておきます。SEOコンサルの契約形態と契約期間の目安は以下のとおりです。
- 月額固定型
- スポット型
- 成果報酬型
- 契約期間は半年から1年が目安
月額固定型
毎月一定額を支払い、分析、改善提案、効果測定を継続して受ける形です。SEOコンサルの契約ではもっとも多く使われており、予算を決めやすい利点があります。
金額を左右するのは支援の範囲です。ジオコードの公式サイトで案内されている金額は、通常プランが月額15万円〜、スタンダードプランが月額30万円〜です。株式会社メリルでは、SEOコンサルが月額30万円と案内されています。
月額固定型を選ぶときは、含まれる打ち合わせの回数と成果物を契約書で確認します。金額が近い2社でも、月次レポートだけの契約と、記事の構成案まで含む契約では中身が別物です。
スポット型
診断だけ、キーワード設計だけを単発で依頼する形です。社内に実行できる人はいるものの、方針の立て方に自信がない場合に向きます。
スポット型の金額も、公式サイトで確認が可能です。サクラサクマーケティングの公式サイトでは、ショットSEO分析/診断プランが50万円〜と案内されています。
スポット型には、実行と検証が含まれません。受け取った資料をもとに社内で施策を進めるため、実行の途中で判断に迷ったときの相談先がなくなります。
成果報酬型
指定したキーワードが上位に表示された日数や件数に応じて費用が発生する形です。成果が出なければ支払いが生じないため、初期の負担は軽く見えます。
契約前に確認するのは、何をもって成果とするかの定義です。対象のキーワード、順位の範囲、計測の方法と回数が契約書に書かれているかを読み、上位表示の判定を誰が行うのかまで確かめます。
上位表示そのものを約束する業者には注意が必要です。Googleは、変更を行うことで検索結果の最初のページに必ず表示されるようになると説明する業者は信用できないと明示しています。Googleが検索結果での表示や掲載順位に関して金銭を受け取ることは一切なく、オーガニック検索結果への掲載は無償だとも案内されています。
契約期間は半年から1年が目安
SEOコンサルの契約期間は、半年から1年程度で設定されることが多くなっています。検索結果への反映に時間がかかり、3か月では記事の評価が定まる前に契約が終わるためです。
期間の長さは、解約の条件とセットで確認します。最低利用期間が定められている契約では、途中で合わないと判断しても支払いの継続が必要です。契約書に最低利用期間と解約の通知時期が書かれているかを、締結の前に読みます。
期間中の判断材料を決めておくことも必要です。成果の指標を順位だけに置くと、流入が増えても問い合わせが増えない状態を見逃します。
SEOコンサルの費用の実例
費用は依頼の範囲とサイトの規模で変わるため、同じ「SEOコンサル」の名前でも金額の幅が大きくなります。公式サイトで金額を案内している会社の例は、以下の表のとおりです。
| 提供元 | 公式サイトで案内されているプランと金額 |
|---|---|
| 株式会社メリル | SEOコンサルが月額30万円/サイト運用代行が月額20万円 |
| 株式会社ジオコード | 通常プランが月額15万円〜/スタンダードプランが月額30万円〜 |
| サクラサクマーケティング株式会社 | 内製化支援・SEOセカンドオピニオンが月額10万円〜/ショットSEO分析/診断プランが50万円〜 |
金額を公開していない会社も多くあります。ウィルゲートの公式サイトでは、サイトの規模、抱えている課題、施策の量によって大きく変動するため、状況をヒアリングしたうえで都度見積もると案内されています。金額の非公開自体は不自然ではなく、問い合わせの段階で条件を伝えると見積書が出てくる流れです。
比較の対象になるのは、金額そのものではなく金額に含まれる範囲です。月額の中に記事制作が入っているのか、サイト改修の実装まで含むのかを同じ様式で並べます。打ち合わせの回数まで書き出すと、分析だけの提案を安いと誤解せずに済みます。
SEOコンサルに依頼するメリット
外部に判断を委ねる形には、社内だけで進める場合との違いがはっきり出ます。費用を払う価値がどこにあるのかを先に把握しておくと、契約後の評価もしやすくなります。SEOコンサルに依頼するメリットは、以下の3つです。
- 自社では気づけない課題が検索データから見つかる
- 施策の優先順位が決まり、少ない工数で動ける
- やりとりを通じて社内にSEOの判断基準が残る
自社では気づけない課題が検索データから見つかる
社内の担当者は自社サイトを毎日見ているため、読者が最初に見る画面の印象や、検索した人が期待している情報とのずれに気づきにくくなります。外部の担当者は、Search Consoleのデータと競合サイトの状況を同じ基準で読み、思い込みの外にある課題を指摘する立場です。
指摘の中には、記事の追加より優先度の高い項目が含まれます。既存ページの内容が検索意図に合っていない、同じテーマのページが重複している、問い合わせ導線が記事の最後にしかないといった課題です。
課題の指摘は、社内で議論を進める材料にもなります。予算の承認を得る場面では、外部の分析結果が判断の根拠として機能します。
施策の優先順位が決まり、少ない工数で動ける
Web集客を兼任している担当者にとって、SEOに割ける時間は限られます。やるべき施策の一覧があっても、どれから手をつけるかで迷う時間が長いと、記事の公開は止まったままです。
SEOコンサルの提案では、着手の順番が理由とセットで示されます。順番の根拠を聞ける相手がいると、社内で「この施策を先にすべきでは」と意見が割れたときにも判断が早くなります。
工数の節約は、Googleの案内とも整合する考え方です。Googleは小規模なローカルビジネスの経営者であれば作業の多くを自分で行えると示しつつ、専門家の支援が必要な場面があるとも説明しています。自分でできる作業と、判断に時間がかかる部分を切り分ける発想が現実的です。
やりとりを通じて社内にSEOの判断基準が残る
SEOコンサルは改善の指示に理由を付けて説明する立場のため、打ち合わせを重ねるほど社内に判断の基準が蓄積します。同じ理由の説明を何度か聞くと、担当者は次の記事を自分で判断できるようになります。
内製化を前提にしたプランが用意されている点も、知見が移ることの裏付けです。サクラサクマーケティングの公式サイトでは、内製化支援・SEOセカンドオピニオンのプランが用意されています。
知見を残すには、打ち合わせの記録を社内に置く工夫が必要です。担当者1人だけが説明を聞いている状態では、その人の異動でノウハウが消えます。
SEOコンサルに依頼するデメリットと対策
依頼すれば集客の悩みがすべて解決するわけではなく、契約の形によっては費用だけが残ります。あらかじめ弱点を知っておくと、契約前の条件交渉で手当てができます。SEOコンサルに依頼するデメリットと対策は、以下の3つです。
- 費用が毎月かかり続ける
- 実作業は別に手配する必要がある
- 成果が出るまでに時間がかかる
費用が毎月かかり続ける
月額固定型では、施策の進み方にかかわらず毎月の支払いが発生します。サイトの改修が社内の都合で止まっている月も、契約上の費用は変わりません。
対策は、依頼する範囲を絞る形です。診断と設計だけをスポット型で受け、実行は社内で進める組み合わせにすると、支払いは一度で済みます。内製化支援のプランのように、通常のSEOコンサルより低い金額で用意されている選択肢もあります。
支払いを続けるかどうかの判断は、数字で行うのが確実です。問い合わせ件数や資料請求数を毎月記録しておくと、更新の時期に継続の可否を感情ではなく実績で決められます。
実作業は別に手配する必要がある
SEOコンサルの契約に記事の執筆やサイトの改修が含まれないことは多く、実行の担い手を社内か外部で確保する必要があります。執筆できる人がいないまま契約すると、改善の指示が積み上がるだけで、サイトの中身は変わりません。
対策は、契約前に実行の体制を決めておくことです。記事を誰が書き、誰が確認し、サイトの修正を誰が反映するのかを一覧にして、月に確保できる時間を数えます。社内で時間を取れない場合は、実行まで含む運用代行の形が候補です。
作業の一部だけを外に出す方法もあります。記事の執筆をライターや記事制作の会社へと分ける形です。
成果が出るまでに時間がかかる
SEOは広告と違い、費用を払った翌日に流入が増える手法ではありません。Googleも、変更の反映には数時間から数か月の幅があると説明しています。
対策として、短期の指標と長期の指標を分けて置きます。初月から確認できるのは、公開した記事の本数、修正したページ数、インデックスの状況といった実行の量です。問い合わせ件数のような成果の指標は、半年程度の期間で評価します。
社内への報告でも、短期の指標と長期の指標を分けて伝えることが必要です。上層部が3か月で問い合わせの増加を期待している状態のまま契約すると、施策が機能していても途中で打ち切られます。
失敗しないSEOコンサルの見極め方
提案書の見た目や営業担当者の印象では、業者の実力は判断できません。Googleは、SEO業者を検討する際の質問項目と、避けるべき業者の特徴を公式に案内しています。失敗しないSEOコンサルの見極め方は、以下の6つです。
- Google検索の基本事項に沿った提案かを確認する
- 順位を保証する業者は候補から外す
- 同業種の実績と成果の測り方を質問する
- 作業範囲と報告の形を契約書で確認する
- Search Consoleの権限は読み取りだけを渡す
- 自社のビジネスに関心を持っているかを見る
Google検索の基本事項に沿った提案かを確認する
提案された施策が、Googleの公式のガイダンスに沿っているかを確かめます。Googleは、業者の推奨事項がGoogleの公式ドキュメントを引用しているか、使用するツールがGoogleのガイダンスに沿っているかを確認するよう案内しています。
独自の理論だけで説明される施策には注意が必要です。Googleは、不自然なリンクで評価を上げる手法や、何千もの検索エンジンへのサイト登録申請を宣伝する業者を避けるべき例として挙げています。
Googleとの関係を強調する説明も判断材料です。Googleとの特別な関係を強調する業者への警戒が必要だと明示しています。
順位を保証する業者は候補から外す
上位表示を約束する提案は、その時点で候補から外して差し支えありません。Googleは、変更を行うことで検索結果の最初のページに必ず表示されるようになると説明する業者は信用できないと明示しています。
順位が保証できない理由は、評価の仕組みが業者の管理下にないためです。Googleは検索結果での表示や掲載順位に関して金銭を受け取ることは一切なく、オーガニック検索結果への掲載は無償だと案内しています。
保証の言葉が出てきたら、契約書の条件まで読みます。保証の対象が検索されない語だけに設定されている場合、条件を満たしても集客にはつながりません。
同業種の実績と成果の測り方を質問する
Googleは業者との面談で確認すべき項目として、過去の作業のサンプルと成功事例、同業種での実績、対象地域での実績、創業年数を挙げています。合わせて、期待される結果とその時期、成果をどのように測定するのかを聞くよう案内しています。
実績を聞くときは、順位以外の数字まで質問するのが有効です。順位が上がったサイトの事例でも、問い合わせが増えたかどうかは別の話です。
事例の内容が自社と近いかも確認します。BtoBの商材で法人向けの問い合わせを増やしたいのに、提示された事例が個人向けの通販ばかりであれば、前提が違います。BtoBとは、企業が企業を相手に商品やサービスを提供する取引のことです。
作業範囲と報告の形を契約書で確認する
口頭の説明と契約書の内容がずれていないかを、締結の前に読み合わせます。Googleは業者への質問として、サイトに加えたすべての変更に関する情報を伝えてくれるかを挙げています。
確認するのは、月額に含まれる作業、含まれない作業、追加費用が発生する条件の3点です。記事制作やサイト改修が別料金の場合、年間の総額は提示された月額を大きく超えます。
報告の形式も契約時に決めておくと安全です。レポートの提出時期、打ち合わせの回数、連絡手段が契約書に書かれていれば、担当者が変わっても運用は続きます。
Search Consoleの権限は読み取りだけを渡す
分析のためにツールの権限を求められる場面では、渡す権限の種類に注意が必要です。Googleは、SEO監査を提供する業者に対してはSearch Consoleへの読み取り権限のみを付与し、この段階では書き込み権限を付与しないよう案内しています。
権限の管理者は自社側に置くのが原則です。アカウントを業者側で作成すると、契約の終了時にデータを引き継げなくなる場合があります。
サイトの管理画面についても同じ考え方で運用します。誰にどの権限を渡したかを一覧にして、契約の終了時に権限を外す手順まで決めておきましょう。
自社のビジネスに関心を持っているかを見る
Googleは、業者が自社の会社とビジネスに関心を持っているかを重要な判断基準として挙げ、そうでない場合は他社を検討すべきだと案内しています。商材の理解がない状態で作られた記事は、検索で表示されても問い合わせにつながりません。
面談での質問の内容も判断材料です。サイトの状況だけを聞く業者と、誰に何を売っていて、どの案件が利益になるのかまで聞く業者では、提案の精度が変わります。
説明のわかりやすさも確認したい点です。Googleは、行動の目的を明確に説明しない会社を避けるべき例として挙げています。専門用語のまま説明を終える相手とは、契約後のやりとりでも認識がずれます。
SEOコンサルが向いている企業
SEOコンサルは、自社に足りない部分を判断で補うサービスのため、実行の体制がある会社ほど効果が出ます。向いている企業の条件は、以下のとおりです。
- 記事を書ける担当者が社内にいて、月に一定の工数を確保できる
- 検索から問い合わせが生まれる商材を扱っている
- 半年から1年の期間で成果を評価する合意が社内にある
- 自社の商材やサービスを担当者が説明できる
- 将来的にSEOを内製化したい方針がある
条件に共通するのは、社内に実行と判断の受け皿がある点です。SEOコンサルは改善の方向を示す立場のため、指示を受け取って動く人がいて初めて成果に変わります。
サイトのリニューアルを控えている会社も対象です。Googleは、サイトの再構築を検討しているときが業者の利用を開始するのに最適なタイミングであり、早ければ早いほどよいと案内しています。構造を決める前に相談すれば、公開後の手戻りを減らせます。
SEOコンサルが向いていない企業
一方で、契約しても費用だけが出ていく状態になりやすい会社もあります。向いていない企業の条件は、以下のとおりです。
- 記事を書く人もサイトを修正する人も社内にいない
- 数週間で問い合わせを増やす必要がある
- 検索されない新しい商材だけを扱っている
- 予算が単発の記事制作だけで尽きてしまう
実行の担い手がいない会社は、コンサルではなく実行まで含む運用代行のほうが合います。改善指示を受け取っても動かせない状態では、毎月の費用が助言だけの対価になります。
短期で成果が必要な場合も、SEOは手段として合いません。Googleは変更の反映に数時間から数か月の幅があると説明しており、翌週の商談数を増やす目的には向かない性質があります。急ぎの集客は検索広告など別の手段を組み合わせ、SEOは並行して育てる位置づけにします。
新しい商材で検索そのものが発生していない場合は、キーワードを狙う前の段階です。商材名やカテゴリ名での流入は見込めません。
SEOコンサルに依頼するまでの流れ
初めて外部に依頼する場合、問い合わせから契約までに何が起きるのかがわからないと、社内の調整も進みません。依頼までの手順は、以下のとおりです。
- 自社の課題と目標の数字を決める
- 依頼したい範囲と予算の上限を決める
- 複数社へ問い合わせてヒアリングを受ける
- 提案書と見積書を同じ様式で比較する
- Googleの質問項目に沿って面談で確認する
- 作業範囲と契約期間を契約書で確認して締結する
最初の2つは、業者に会う前に社内で終えます。目標が決まっていない状態でヒアリングを受けると、業者ごとに違う前提の提案が出てきて比較ができません。問い合わせ件数を月に何件まで増やしたいのか、そのためにどの商材のページを伸ばすのかを先に決めます。
比較の段階でそろえるのは、金額ではなく範囲です。提案書から作業項目を抜き出して表に並べ、どの会社の見積書に何が含まれているかを埋めていくと、条件の違いが見えます。
契約の後の進み方は、診断と戦略設計から実行への流れです。初期は資料の受け渡しと打ち合わせが中心になるため、社内で対応する担当者の時間もあらかじめ確保しておきます。
SEOコンサルは役割と契約範囲を確かめてから選びましょう
SEOコンサルは、検索データをもとに課題を特定し、何から着手するかを決める外部の専門家です。記事制作やサイト改修の実作業が契約に含まれないことは多く、社内に実行する人と時間がなければ、改善の指示は資料のまま残ります。提案書を比べるときは金額ではなく、月額に含まれる範囲から確認します。
依頼を検討するときに押さえる点は、次の4つです。
- 役割は判断と設計であり、実作業は自社か別の委託先が担う
- 契約形態は月額固定型、スポット型、成果報酬型があり、期間は半年から1年が目安
- 費用は公式サイトで月額10万円〜30万円〜などと案内されており、含まれる範囲で変わる
- 見極めはGoogleの質問項目に沿って行い、順位を保証する業者は候補から外す
最初に手をつけるのは、業者探しではなく社内の確認です。記事を書ける人が誰で、月に何時間使えるのかを書き出してから、問い合わせ先を選びましょう。
ご依頼・ご相談を検討中の方は、こちらからお問い合わせください。
