
LPを作ってメールを配信する。この2つは、費用をかけずに始められます。無料の範囲でどこまでできて、どこから有料が必要になるのか。先に言うと、判断の分かれ目は機能ではなく「登録者の数」と「独自ドメインを使うか」です。
無料でできること、できないこと
LP作成とメール配信を無料で提供しているサービスには、たいてい次の形の制限がかかっています。
- 登録者数の上限 — 数百〜数千件まで。ここを超えると有料
- メール送信数の上限 — 月あたりの通数。無制限のサービスもあります
- 作れるページ数 — 1〜3本程度
- 自動化の本数 — ステップメールを何本組めるか。1本までのことが多い
- 独自ドメイン — 使えない、または有料
- 提供元のロゴ表示 — ページやメールの下部に入る
機能そのものが使えないことは、実はあまりありません。「使えるが、量に上限がある」形がほとんどです。だから最初の1本を作って試すぶんには、無料で足ります。
始める順番
無料で始める場合の手順です。いきなり本番の商品で始めないでください。1本通してみて、自分の手に馴染むかを先に確かめるほうが早く済みます。
- アカウントを作る — クレジットカード不要のサービスを選ぶと、後腐れがありません
- LPを1枚作る — 登録フォームを置いたページ。作り込まなくて構いません
- 登録後に届くメールを1通だけ設定する — お礼と、次に何が届くかの予告
- 自分で登録してみる — フォームが送信でき、メールが届くかを確認します
- 迷惑メールに入っていないか見る — ここを飛ばすと、届かないまま運用することになります
ここまでで、そのサービスが自分に合うかはだいたい分かります。合わないと感じたら、この段階で乗り換えるのが最も安く済みます。データも人も、まだほとんど溜まっていないからです。
有料に切り替える判断点
「機能が足りないから」ではなく、次のどれかに当たったときが切り替え時です。
1. 登録者が上限に近づいた
いちばん多い理由です。上限に達すると、新規登録を受け付けられなくなります。集客が動き出してから慌てると、その間の登録を取り逃します。8割に達したら準備を始めてください。
2. 独自ドメインが必要になった
提供元のドメインのままでも動きますが、次の場面で困ります。
- 広告の遷移先にする — 審査で不利になることがあります
- 法人として案内する — 信頼の面で不利です
- 後から移行する — URLが変わり、それまでの評価がリセットされます
3つ目が最も重いです。無料ドメインで運用を続けてから独自ドメインへ移すと、それまで積み上げたURLの評価を捨てることになります。長く使うつもりなら、早い段階で移すほうが損が小さくて済みます。
3. ステップメールを2本以上組みたくなった
無料プランは自動化が1本までのことが多く、商品ごとに配信を分けようとした時点で有料になります。逆に言えば、1商品で回している間は無料で足ります。
4. ロゴ表示を消したくなった
優先度は低めです。気になるなら切り替え理由になりますが、これ単独で判断する必要はありません。
無料のまま続けられる場合
次に当てはまるなら、急いで有料にする理由はありません。
- 登録者が数百件で、増え方も緩やか
- 商品が1つで、配信も1本で足りている
- 広告を回していない
無料プランは「お試し期間」ではなく、条件が合えば使い続けられる形です。期限付きの無料トライアルとは別物なので、そこは区別してください。
無料トライアルとの違い
混同されやすいので整理します。
| 無料プラン | 無料トライアル | |
|---|---|---|
| 期限 | なし | 14日〜30日程度 |
| 制限 | 量に上限 | 基本は上位プランと同等 |
| 終了後 | そのまま使える | 有料に移るか停止 |
| 向く場面 | 小さく長く回す | 期間を区切って集中検証 |
じっくり試したいなら無料プラン、機能を全部見たいなら無料トライアルという使い分けになります。どのサービスがどちらを持つかはオールインワン型マーケティングツール比較に整理しました。
始める前に決めておくと楽なこと
無料で始めるとしても、次の2つだけは先に決めておくと後が楽です。
- 独自ドメインを使うか — 後から変えると評価がリセットされます
- 何を送るか — ツールは決めてくれません。順序の考え方はステップメールの作り方にまとめています
全体の中でこの工程がどこに位置するかはセールスファネルの作り方をご覧ください。
よくある質問
無料プランはいつまで使えますか。
期限はありません。登録者数などの上限を超えなければ使い続けられます。期限付きの無料トライアルとは別物です。
クレジットカードの登録は必要ですか。
サービスによります。無料プランなら不要なことが多く、無料トライアルは必要な場合があります。試す前に確認してください。
いつ有料に切り替えるべきですか。
登録者が上限の8割に達したとき、独自ドメインが必要になったとき、配信を2本以上に分けたくなったときです。機能不足より先に、量の上限で来ます。
独自ドメインは最初から使うべきですか。
長く使うつもりなら早いほうが得です。後から移すとURLが変わり、それまでの評価を捨てることになります。
無料で作ったものは後から移せますか。
データの書き出しに対応していれば移せますが、ページのデザインはそのまま移りません。作り直しになる前提で考えてください。
無料プランがあるサービス
この記事で書いた「無料プラン」の条件に当てはまる代表例が systeme.io です。コンタクト2,000件・ファネル3本・ブログ1・コース1・独自ドメイン1・メール送信無制限まで、クレジットカードの登録なしで期限なく使えます(2026年8月18日時点)。海外のサービスですが、日本語の案内ページが用意されています。
ただし日本語でのサポート提供については確認できていません。国内向けに販売する前提なら、その点は無料の範囲でご自身で確かめてください。
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